検討中の方必見!壁面緑化のメリット7つと押さえるべきポイントについて

壁面緑化のメリット7つを詳しく解説しています。また、押さえるべきポイントについても詳しく解説しています。ぜひ最後までご一読ください。

近年SNSなどの発達もあり「壁面緑化」されたショップやカフェなどがよく見かけられるようになりました。しかしその一方で、興味はあるものの「メリット」や「押さえておくべきポイント」をよく知らない方も多いです。そこで今回は壁面緑化のメリットや押さえるべきポイントについて解説していきます。

壁面緑化とは

街のおしゃれなカフェや大型のショッピングモールなどで見かけられる「植物の生えた壁」を意図的に作り管理することを一般に「壁面緑化」と呼びます。おしゃれ目的で採用されることも多いですが、しっかりと商業効果も期待できます。

壁面緑化のメリット

前述した「商業効果の面」として得られるメリットを紹介していきます。主なものは
・ヒートアイランド現象の緩和に期待できる
・断熱保温効果に期待できる
・省エネルギー効果に期待できる
・空気の浄化に期待できる
・景観が美しい
・心理的効果に期待できる
・騒音低減効果に期待できる
以上の7つです。順に解説していきます。

ヒートアイランド現象の緩和に期待できる

壁面緑化はヒートアイランド現象の緩和に期待できると話題になっています。近年、地球温暖化や、都市部のアスファルト舗装などによって、建物内やビル群に熱がこもりやすくなっています。

この現象は「ヒートアイランド現象」と呼ばれ、特に都市部で見られることが多く、環境問題の1つです。日本でも都心などを中心に深刻化しており、改善策が模索されていました。その改善策の1つが「壁面緑化」です。

都市の面積に対し、約30%が緑となった場合「約4度」気温が下がるとされています。そのため「ヒートアイランド現象の緩和」が期待できるわけです。また、「壁面緑化」は「緑化活動」の一環として扱われるため、地域によっては「助成金」が下りる場合があります。

特にヒートアイランド現象が深刻な地域では、前例も多いため調べてみてください。また「壁面緑化をしたい」という場合には、まず施工が可能な業者へ確認してみることをおすすめします。

断熱保温効果に期待できる

壁面緑化には「断熱保温効果」が期待できます。例えば暑い時期には「部屋の温度上昇を軽減する効果」寒い時期には「保温効果」が見込めます。そのため、経済的な貢献度も大きく「暮らしを快適にする」という点でもおすすめです。

省エネルギー効果に期待できる

上記の通り、壁面緑化を行った場合、室内の温度は快適になるため、冷暖房器具の運転は最小限にすることが可能です。また、環境への配慮をしつつ、節約もできるため壁面緑化を取り入れる企業は増えており、メリットも大きいので検討をおすすめします。

空気の浄化に期待できる

壁面緑化は温度や経済的な面だけでなく「空気の浄化」にも期待ができます。主に大気汚染の原因物質となる「二酸化窒素」の分解が可能です。また、紫外線の吸収が可能であり、有害物質の軽減に期待できます。

近年、空気の浄化は重要な課題となりつつあるため「壁面緑化」はおすすめです。また、植物は光合成を行うため、空気の入れ替えも可能です。以上のことから、特に都市部や工場地帯などに取り入れると、空気の浄化効果に期待ができます。

景観が美しい

壁面緑化は「景観が美しい」と言われ、印象的でもあるため「客足が伸びる」といった効果も期待されています。近年ではSNSに取り上げられることも多いため、ネット上でのマーケティングを考えている場合にもおすすめです。

しかし、一方で美しい景観を維持するためには「メンテナンス」も重要となりますので「施工したら終わり」ではないことを覚えておいてください。また、緑化を積極的に進めている地域では「建物の外側には必ず緑を入れる」というルールがあるケースもあります。その際に選ばれるのは大抵「壁面緑化」であることが多いです。

心理的効果に期待できる

壁面緑化は上記の通り、見た目が爽やかであり、リラックス効果にも期待ができます。また、緑の色彩には
・精神安定効果
・疲労回復効果
などといった「ヒーリング効果」があるとされており「ストレスの緩和」にも一役買います。さらに、企業によっては上記にあげたような「壁面緑化のメリット」を活かし、爽やかな印象を与えやすくすることで「イメージアップ効果」を図るケースも多いです。

騒音低減効果に期待できる

壁面緑化を行った場合、室内への騒音を抑制する効果に期待できます。なぜなら、植物が「クッション代わり」となるため、騒音をある程度防ぐからです。そのため、都市部のカフェやショッピングモールなどでも
・景観などから雰囲気を作る効果
・騒音で雰囲気を壊さない効果
などが期待され、壁面緑化を採用するケースが増えています。

壁面緑化を行う上で押さえるべきポイント

壁面緑化を行う上で押さえるべきポイントは
・植物の手入れ、管理を徹底すること
・灌水用の元栓が開き、通水しているか確認すること
・排水口の目詰まりが起きていないか確認すること
・ローコストなメンテナンスの方法を知ること
以上の4つです。順に解説していきます。

植物の手入れ、管理を徹底すること

勘違いされることもありますが、壁面緑化では造花ではなく、生花が使われます。そのため、手入れや管理は必須です。もし管理、メンテナンスを怠った場合には、景観や得られる効果に影響がでます。また、虫が発生することも当然ながらあるため、その場合には「人体に影響のない薬品を使う」といった工夫をしてみてください。

壁面緑化を行っても維持ができなければ、せっかくのメリットもなくなってしまうため、注意してください。また「壁面に合わせた緑化工法の選択」も重要とされています。もし仮に建物に合っていない工法を使った場合、安全性にかける恐れがあるからです。そのため、壁面緑化を行う際には施工を担当する業者と相談してください。

灌水用の元栓が開き、通水しているか確認すること

これは壁面緑化を行う際の「一番の注意点」とも言えます。壁面緑化で非常に多いのが「工事後、灌水用の元栓を誤って閉めたままにしたことで、苗が枯死した」というケースです。そのため、業者などの点検が終わった際や日々の管理を行った後には、必ず「通水確認」を行ってください。

排水口の目詰まりが起きていないか確認すること

排水口の目詰まりが起こってしまうと、水の流れが悪くなってしまうため、植物の生育が急激に悪くなります。また、根がつまってしまうケースもあり、植物生育には悪影響しかありません。そのため、もし生育状況に異変を感じた場合には、まず排水口の確認をしてください。

ローコストなメンテナンスの方法を知ること

ローコストなメンテナンスを行う上での主なポイントは
・日照条件を考えた上での設置場所や植物の種類の検討
・設置の仕方と壁面や植物の相性
・基盤が厚く、トラブルの少ないシステムの選択
・プロによる点検実施やトラブル時の早期対応
以上の4つです。可能な限り「手間のかからないメンテナンス体系」を作ることで、コストダウンを図ることが可能です。「すべてを安く済まそう」ではなく「必要なところにだけ費用を割く」ということを心がけてください。

まとめ

壁面緑化のメリットや押さえるべきポイントについては、お分かりいただけたでしょうか。壁面緑化では、管理に気を使う必要がありますが、導入後のメリットも大きいです。ぜひ一度前向きに検討してみてください。